骨粗鬆症を予防して健康を維持|症状が出る前に医師に相談しよう

ナース

難手術成功させる外科技術

頭を触る女性

外科医の腕が問われる手術

脳の病気で開頭手術を行なう際には、場所が場所なだけに細心の注意が求められます。脳の手術には大量出血や後遺症などの危険が伴うため、難手術になりやすい面もあります。言い換えるならば、執刀する外科医の技術と経験が問われる手術となるのです。手術を要する脳の病気の中でも、脳動静脈奇形という病気の場合は患部の場所や大きさによって手術難易度が左右されます。脳動静脈奇形は胎児の段階で脳の血管に発達異常が生じる病気で、脳内に血管のこんがらがったような塊が見られます。この塊は本来毛細血管として発達するはずだったものです。血管の塊を通して動脈と静脈が直接つながっているため、動脈にかかる圧力が毛細血管で分散されません。そのため静脈側に過大な圧力がかかり、長い年月の末に出血する恐れがあるのです。脳動静脈奇形を治すには、開頭手術で取り除くのが一番の解決法と言えます。放射線治療や血管内手術もありますが、開頭手術が最も治療成績が高くなります。特に患部が3センチ以下の場合は1回の手術で完治できる例も少なくありません。3センチ以上という大きな血管の塊は手術も難しくなり、外科医の腕前が試されることになります。

名医ほど高い成功率

脳動静脈奇形の手術経験に富んだ優秀な外科医は、3センチ以上の塊でも上手に処理して手術を成功に導いています。そのままでは一度の手術で取り切れないことも多いので、事前に塊を小さくするような工夫が欠かせません。最もよく使われる方法は、太股付け根から太い血管にカテーテルを挿入して脳血管まで通す塞栓術です。カテーテルから脳動静脈奇形の患部へと血管を塞ぐ薬剤を注入することで、事前にこの塊を小さくできるのです。手術で脳動静脈奇形の大部分を取り除いておいてから、残りをガンマナイフで潰していく方法もよく使われます。ガンマナイフは放射線照射装置の一種で、脳内の特定の1点にだけ多方向からのガンマ線を集中させる方法です。1回の手術で取り切れない場合は、2回・3回と繰り返して実施する場合もあります。腕のいい外科医ほどこうした手術では無理をしないものです。1回の手術だけで患部すべてを摘出しようとせず、他の方法と併用したり複数回に分けたりして成功確率を高めています。それもガンマナイフなどの医療設備が整った病院で可能な方法です。脳動静脈奇形の手術は外科医の腕が結果を左右しますから、病院選びが重要になってくるのです。